皆さんは直帰率の平均はどのくらいなのかご存じですか?
実は業界やサイトの種類によって平均が違います。
そもそも直帰率とはなにかというと、ユーザーが最初に訪問したページだけを閲覧して、Webサイトを離脱した割合のことです。
Webマーケティング担当者の中には、自社サイトの直帰率を分析しているものの、数字が適正なのか理解していない人も多くいます。(実際に私もあまり理解していませんでした)
そこで今回は、各業界やサイトの種類の直帰率平均値を紹介します。
目次
アクセス解析に重要な直帰率とはなにか
先ほどもちらっといいましたが、直帰率は1 ページのみのセッション数をすべてのセッション数で割った値をいいます。
Webサイトの売上や目的の達成などに使われる重要な指標です。
この数字が高いのは、ページに興味を持ってもらえていないと言っても過言ではありません。
なので、直帰率は低ければ低いほどいいと言えます。
業種・サイト・流入経路ごとの直帰率の平均値
業種ごとの平均直帰率は以下の通りです。
業界 平均直帰率
・食品 64.62% |
・自然科学 63.24% |
・参考資料 59.57% |
・人文科学・社会化学 58.75% |
・ペット・動物 58.04% |
・時事ニュース 57.93% |
・芸術・エンタメ 56.52% |
・本・文学 56.04% |
・美容・健康 55.86% |
・住宅・庭園 55.73% |
・法律・政治 55.06% |
・コンピューター・電子機器 54.54% |
・趣味・レジャー 54.04% |
・インターネット 53.59% |
・自動車 51.96% |
・金融 51.71% |
・スポーツ 51.21% |
・旅行 50.65% |
・ビジネス・産業 50.59% |
・就職・教育 49.34% |
・オンラインコミュニティ 46.98% |
・ゲーム 46.70% |
・ショッピング 45.68% |
・不動産 44.50% |
業種やサイト、流入した経路によって直帰率の平均値は、変わってきます。
飲食業は、ユーザーはWebサイトで店舗の電話番号やメニューなどの情報が得られると、すぐに直帰する傾向にあります。
また、不動産業は商品が高額のため、ユーザーはサイト内をよく見て情報を得る傾向があるので直帰率は低めです。
参考: What Is A Good Bounce Rate?
流入経路ごとの直帰率の平均値
流入ごとの直帰率は以下の通りです。
・バナー広告(ディスプレイ広告) 56.50% |
・SNS 54% |
・直接流入 49.90% |
・リスティング広告 44.10% |
・オーガニック検索 43.60% |
・紹介 37.50% |
・Eメール 35.20% |
紹介やEメールからくるユーザーは、興味を持って訪問しているため、直帰率が低い傾向になります。
参考:Bounce Rates: What’s Good, What’s Bad, and Why You Should Give a Damn
Webサイト種類別の平均直帰率は以下の通りです。
Webサイト種類別の平均直帰率
・ECサイトおよび小売サイト 20〜45% |
・BtoBサイト 25〜55% |
・リードジュネレーションサイト 30〜55% |
・ランディングページ(LP) 60〜90% |
・ブログ、ニュース、辞書など 65〜90% |
ランディングページは、最初のページを見てユーザーが満足できる場合が多いため、直帰率が高い傾向にあります。
また、ECサイトは、商品ページや購入画面など、複数のページを回遊するので直帰率は下がります。
参考: Bounce Rate Benchmarks: What’s a Good Bounce Rate, Anyway?
直帰率は目的や業種によって数値の見方は変わる
直帰率は目的や業種などにより、数値の見方が変化します。
直帰率の判断には、同業他社のデータを比べるのも1つの方法です。
セッション数やCVなども分析しましょう。
企業の規模や経営年数、広告の有無によっても、数値の見方が変わります。
自サイトの直帰率が平均を明らかに上回っている場合どうしたらいいか
直帰率はサイトの種類や職種によって数値が変わるため、そこまで一喜一憂する必要はありません。
しかし、直帰率の改善によって、ビジネスの拡大につながる可能性があります。
ここでは、自社サイトの直帰率が平均値より明らかに高い場合、どうしたらいいのかをご紹介します。
同職種のサイト平均と比べて高い場合
この場合、理由は2つか考えられます。
トップページのデザインが悪い可能性がある
まず考えられるのは、トップページのデザインが悪い可能性があります。
サイトを初めに見た地点で、ユーザーの興味を引きつけられなかったり、信頼性を感じられなかったりして、サイトを離れている可能性があります。
直帰率が気になる方は、デザインの再考を考えてみてもいいのかも知れません。
導線が悪い可能性がある
知りたい情報への導線が悪い可能性もあります。
サイトが使いにくいと、ユーザーがストレスを感じてしまい、直帰の原因につながります。
また、情報が散見している可能性もあります。
ユーザーは、商品やサービスがどんなメリットかあるのかを理解できず、そのままはなれているかもしれません。
このように、ユーザー目線でチェックするのが重要です。
同種ページの平均と比べて高い場合
同種ページの平均と比べて高い場合は、業種の特性に合ったコンテンツを作れているのかを確認しましょう。
他の商品や他社のECサイトと比較し
・商品の説明がわかりやすいか
・ユーザーが目を引く画像が使われているか
などをチェックしましょう。
ページの特性を分析できたら、次はページの改善を行います。
よく見られているページの内部リンクを貼るなどして、ユーザーが直帰するのを防ぎましょう。
デバイスの平均と比べて高い場合
PCよりもスマートフォンでアクセスする人が多い傾向にあります。
しかし、スマートフォンは画面表示の領域が限られているので、別ページへ遷移しにくい所があります。
こうした理由から、直帰率が高くなる傾向があります。
グローバルナビゲーションを固定で設置するなど、 ユーザーが遷移しやすい状況を作り出すことが重要です。
まとめ
今回は、直帰率の平均と各業界やサイトの種類ごとの目安を紹介しました。
見てすぐに情報が得られるページは直帰率が高い傾向にあります。
しかし、高額な商品を扱っているサイトは、ユーザーがサイト内をよく見て情報を得る傾向があるので直帰率は低い傾向にあります。
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